先日我が家に迷いイヌがやってきました。 その顛末をば。 ��月3日月曜日 夜帰宅。裏口の門扉を開けて入ろうとすると、柴犬のようなイヌが出てきた。 「おまえ、どっからきたんや?」 人なれしているようで、出て行かない。しばらく遊ぶ。 母曰く、夕方やってきて、本堂の前でうろちょろしていたという。「おうちに帰り」といっても、出て行かなくて留めおいてやっているとのこと。 このイヌ、首輪をつけていなかった。でも、野良犬のような目つきではなくて、かわいらしい、飼われていたような顔つき。 おなかすいているのかもと、ちょっとえさを与える。 夜帰ってきた弟も、牛乳をやったら、飲んでいたらしい。 コロ(前のイヌ)が死んでしまって3年以上経ったかな。家族中が何かしら、そのイヌにかまっていた。 深夜、ちょっと外に出してみる。テケテケと歩き出すので、ついていってみた。 15分ほど、うちの周りを歩き回ったけれど、結局、またうちにもどってしまった。 帰るところがないのだろうか。 ��月4日火曜日 朝、おばあちゃんがイヌのために「今日、ついでにエサ買ってくる。」という。 僕は朝から京都に行くため、うちを出るが、イヌは、結局うちから離れる雰囲気はない。それどこか、うちの前の道路に出て、車、トラック、バイクが来てもよけようともしない。帰って危なっかしく、そのうち事故にあってしまうのではないかと。 弟に言って、うちの中に入れるように頼み、出かける。 夜帰宅。相変わらず、イヌはいた。 すっかり、我が家気取りだ。 母曰く、うちのものにはほえないが、お客さんや、よその人がきたらほえるらしい。「番犬にはいい」と、評価が高い。 うちの父は、「コロ」と呼び出す始末。-- そういえば、このイヌ、あまり吠えない。まだ、鳴き声はきかない。 ��月4日水曜日 ついに食卓に名前はどうしようという話が、なかば冗談とも本気ともつかない感じでのぼる。コロとか、西正寺の「ショウ」とか。 父は首輪を買いにいくとか言い出す。 前のイヌの、水のみの器なんかも出してもらって、すっかり我が家気取り。 ちょっとしたことで、みんなイヌさんに挨拶に行く。 ��月5日木曜日 すっかり、飼いだそうという雰囲気になりつつあった。イヌがいるととても落ち着くし、家族みんな、かわいがってた。なにより、イヌさん自身に愛嬌があることがなに...