2023年7月19日水曜日

7月19日(水)午前は伝道院での講義、夕刻からは「まわしよみ新聞」

 本日の記録。

朝起きて、自動車にて移動。9:15から伝道院の講義。

七祖教義の4回目。道綽禅師の思想がテーマ。前回積み残していた曇鸞大師(『往生論註』)の往生行の問題を扱うと、2時間が経過。(当然か)
残り1時間で、「道綽禅師」が終わるわけもなく、大部分がまた次回に持ち越しとなった。

当初計画通りには進まないが、受講されてる研修生に質問をしたり、やりとりをしたりしているのでこちらとしては楽しく進められている。このシリーズの次回は、休みを経て中期に入ってからの予定。


夕刻は、自坊・西正寺にて、陸奥賢さんをお招きして「まわしよみ新聞」を作るイベントを開催。
裏側を暴露すると、陸奥さんにも、9月に伝道院のほうへ出講いただく予定をしている。その打ち合わせをしようということになり、せっかくなので、と打ち合わせついでにといっては失礼だが、まわしよみ新聞のワークショップを開催することになった次第。

参加者は3名、講師、運営側も3名、合計6名と小規模の会ながら濃密で楽しい、「まわしよみ新聞」の編集となった。




 できあがった新聞は上のとおり。
 作る過程はとても楽しい。普段自分が触れている情報、新聞・業界紙、当たり前のように目を通していたものが、他人の目には異質なもの、興味深いもの、面白いものとして受け取られている。またその人を通してその情報が語られだすと「知っていたはずのもの/情報」がまた新しい光や角度を持って迫ってきたりする。
 逆に、自分が普段触れない媒体や、その書きぶりがひどく新鮮に感じることもあるし、人に紹介するのだと思ってことこまやかに目を通すと、普段ならスルーしていた記事にも、また違った角度やおもしろい点はないかと、精読しにかかってしまうようなことも起こりうる。

 ともかくもまあ、楽しい時間であったわけです。




2023年7月18日火曜日

『月をさすゆび』

『月をさすゆび』

 一時期話題になっていたので、気になっていたのですが、ふっと読み始め、さらには人に紹介しようと古本で購入してしまいました。

 https://amzn.to/44xBsUi

このタイトルは、仏教では有名な例え「指月のたとえ」(月を指すを指を見ていては、月を目にすることはできない。仏教のさとりも、さとりを示す「ことば」に拘泥するのではなくその言葉がさす「さとり」を見なければならないというもの)からつけられています。

 「関東仏教学院」という架空だが、関係者にはどこかわかる 仏教の専門学校が舞台のものがたり。「浄土真宗」の僧侶になるべく、勉強をしている4人の若者がメインに描かれています。

 実際に「あるある」とうなづけることがおおい浄土真宗の僧侶を目指す若者のお話なのです。築地本願寺は出てきます。通う学校のモデルは、「東京仏教学院」であるこということは、すぐにわかります。

 物語りの終盤には、得度習礼(出家するための10日間の合宿研修)の場面では、もうあの「西山別院だ!」と関係者ならばすぐにわかるほどの写実的な表現になっています。

 一部「ああ、ちょっとちがうんだけれどな」というところもありますが(例えば、法話の内容や、法話で拍手が起こるなど)、それを差し引いても 僧侶の学習についてリアルなマンガで表されたレアな作品ではないかと思います。


 近いうちに、「さんとしょ」(http://saishoji.net/archives/1132)の西正寺の棚に並べに行きたいと思っています。


2023年7月11日火曜日

7月11日 誕生日とバースデー・ドネーション

 7月11日。46歳になりました。お祝い・お祝いのお言葉をくださったみなさまありがとうございます。

さて、ここ数年この誕生日に際して、バースディドネーションを呼びかけさせていただいていました。

 昨年の投稿。https://ryogo1977.blogspot.com/2022/07/45.html

 過去の取り組みをまとめると、以下の通りです。

 ・2020年、尼崎市杭瀬中市場の火災復興支援
 ・2021年、「子どものみらい尼崎」さんの「生理の貧困プロジェクト」
       (学校現場に、生理用品を届けるとりくみ)
 ・2022年、10代のための相談窓口 一般社団法人enGrab さん
       (https://engrab.org/
       子どもの社会的居場所事業ぐれいぷハウス さん
       (http://hitofusa.com/?page_id=83


 今年も…と思ってはいたのですが、私自身ほとんど余力なくバタバタと過ごすうちに当日を迎えてしまいました。また、大雨で直近の災害が起こっていることについても、気になり「何をすべきか」ということも決められずにここまで来てしまいました。

 今年は、中平が寄付を集めて集約して、ということはできなかったのですが、もしよかったら、私が関わったり、応援したりしている以下の団体に、ご寄付とか応援とか関心をもっていただくことを、誕生日プレゼント替わりのドネーションとしてご協力いただけたら嬉しいです。(いずれも個人的に継続的な寄付や活動を一緒にしたりしている団体です)

 以下、ご紹介します。


【西正寺】 ◎ 西正寺への寄付 https://congrant.com/project/saishoji/6778
  → 中平のいるお寺です。手前味噌で恐縮ですが、こちらに託していただいたご寄付は、西正寺の護持のほか、「社会活動費」として、寄付や地域活動の応援に充てさせていただいています。

【女性】 ◎ 子どもの未来尼崎 http://r.goope.jp/amakmirai/free/donate
  → 一昨年応援した「生理の貧困プロジェクト」は、継続して取り組まれています。予算的に厳しい中、継続するという意志を示されていて応援したいと思っています。
私個人も応援します!

【障害】 ◎ 月と風と https://tsukitokazeto.com/donation/
  → 尼崎の地域で、しょうがいのある人と一緒に生きる・暮らす関係性をつくってくれています。西正寺でも「書道の会」等、しょうがいのある方と一緒にできる取り組みをしてくださっています。「ふくる」の取り組みは必見です。

【ジェンダー】 ◎虹色ダイバーシティ https://nijiirodiversity.jp/support/
  → 西正寺の「テラハ」にも登壇いただきました。ジェンダーにかかわる取り組みや情報などを提供されています。

【貧困】 ◎お寺おやつクラブ https://otera-oyatsu.club/donate/
 
 → お寺のお供えものを、主に経済的に厳しい母子家庭に届ける活動をされています。全国の1800を超えるお寺が参加して活動されています。

     ◎Homedoor  https://www.homedoor.org/donate/
  → 大阪で貧困支援の活動をされています。ハブチャリというシェアサイクルの事業を就労支援・自立支援のような形で取り組まれているのがすごいです。(ボキャブラリーが…汗)

【貧困/フードロス】 

     ◎フードバンク関西 https://foodbankkansai.org/support/
  → いわずとしれたフードバンク。尼崎地域の子ども食堂への食材の提供をはじめさまざまなところで活動に触れさせていただいています。理事の松尾さんが、カリー寺や西正寺の取り組みにも関わってくださっていました。

【国際】 ◎アーユス https://ngo-ayus.jp/project/fund_raising/
 → 中平が理事として関わっている団体です。国際協力を行なったり、関心を持ったりする仏教者が多く参加しています。関わりの中で、国際的な活動をするNPO/NGOとつながりを持ち、そのなかでまた関心が広がってきました。今話題の「難民」についても数年前に合宿テーマとして扱い、難民支援を行うNGOとも多くつながっています。

     ◎アクセス https://access-jp.org/support/donation
 → 西正寺で毎年「書き損じはがき」を寄付しています。フィリピンの小学生が学校に通う学費にしていただいています。理事長の野田さんは龍大のOGでもあり、各方面で活躍されています。


このほかにも、応援するべきところ、書き加えるところもあるのですが、ご寄付先の一つに、あるいは「初めての寄付」に、誕生日プレゼント替わりにご協力いただけたら大変うれしいです。


 

 


「宗教的な救い」とはなにか?

・先週は宮崎先生と対談でした  先週の土曜日 4月13日の午後は、相愛大学の企画で、宮崎哲弥先生の講義にゲストスピーカー・対談相手として、登壇させていただく機会を得ました。  以前このブログでもご案内していたこちらです。  【登壇情報】宮崎哲弥先生と対談します。 https://...