2019年9月5日木曜日

190903_普通を語ろう(仮)V(ファイブ)「普通の葬式を語ろう」



 2019年9月3日(火)
 19:00~21:00まで、西正寺にて「普通を語ろう」(https://www.facebook.com/events/1781128472032720/)の5回目を開催しました。
今回は、テーマが「普通の葬式」。

 今回のテーマは、いいだしっぺの一人まるちゃんが、幡野広志(はたのひろし)さんという方のネットでの投稿に刺激をうけたということに始まります。
(詳細はイベントページの文章をごらんください)
https://www.facebook.com/events/1781128472032720/

今回の参加者は10名、いいだしっぺ2名の合計12名で、あれこれ語らう時間をもちました。
 
 特定の宗教のお葬式を専門にされる仕事をしている方、身近な方のお葬式を経験したことや、いままさにおとむらいのまっただなかにいるという方、仕事等で関係することがらでもやもやをかかえていることが参加のきっかけになったという方など、さまざまな背景をもってあつまってくださっていました。

 今回は全体として、一貫したテーマである「普通」よりも「葬式」にウェイトが置かれつつ展開していったなぁという印象でした。ただ、テーマがテーマだけに、個人的な思いや経験もぐっとのせられた話がたくさんあったとも感じました。「いいにくかったこと」「ほかではなかなかいえなかったこと」がこの場で語ることができたという声もありました。十分なことができたといえず、反省もありますが、そういう声をいただけたことはよかったとおもえることの一つでした。
 
 それぞれの信仰や立場がちがうこと、またもっている情報がそれぞれだったので、「葬儀」の形や、大事にしているものがいろいろとあって、参加者それぞれが新しい知識に触れたり、新しい視点から物事を考えたりすることのできた時間でもあったのではないかなぁと思いました。

 印象的だったことは、人間以外の生物について、さらにはもの・ことにたいする弔い・儀式に想像がおよんだこと。これは「儀式をすること」の意味やメッセージを深く考えていく手がかりになりそうな気がした。

 一方で、今回は「葬式」という形や、意味に話題と関心がむかっていった印象がありましたが、切り口としては「(生者と)死者との関係」とか「死ということの意味」「死後の観念(浄土・天国・地獄…)」等といったテーマもあったのではないかと思いました。それらについてはあまり語られることはありませんでした。もちろん、時間などの制約があることなので、全てを網羅できるものではない。しかし、取り上げられなかったテーマや切り口はまだまだあるのではないかと思いました。

 5回目の普通を語ろうだったわけですが、やはり「みんなで語らう」という形は、参加者の思いや関心がその場を形づくるものであるというを改めて感じる時間でもありました。「客観的な知識」ではなく、それぞれの背負っている背景や主体的な関心、感情が乗せられた言葉が質感をともなって伝わり、場の面白さを形成していく、そんなことをあらためて感じました。

 ともかく、ご参加いただいたみなさんのおかげで、今回もいい時間をすごさせていただきました。ありがとうございました!!
 


【ご報告】
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 今回の「普通を語ろう」の参加費と懇親会の剰余金(合計で5833円となりました)については、先般の佐賀県を中心とした豪雨災害の支援に寄付をさせていただきました。

(ご協力先)
http://blog.canpan.info/iihoe/archive/414

支援の窓口としては、
佐賀災害基金 も立ちあげられています。
https://saga-mirai.jp/donations/%e4%bd%90%e8%b3%80%e7%81%bd%e5%ae%b3%e5%9f%ba%e9%87%91/?fbclid=IwAR0FMMSuTElSa5gIFpXwoo_UAgkltIdgh19C7pUjIqv_vA1p0Rqs2aJBETg
このたびはありがとうございました。

「宗教的な救い」とはなにか?

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