最後の出勤
3月31日。 毎年この日は「年度末」ということもあって、少々特別な感じで過ごすのですが、 今年は特に意味ある日なりました。 明日4月1日からは、職場が変わることになりました。 自分にとっては、職員として最後の出勤日なのです。 今の研究所には10年勤めさせてもらいました。思い返せば、いろいろありましたが、本当にいろんなことを勉強させてもらった10年間でした。 まずは、人に感謝。 上司、同僚。先輩、後輩。 入って何も知らない、分からない中で、仕事の仕方を教えてもらいました。 本当に苦しいときには、いつも助けてもらいました。 仕事によっては、頼りない自分の差配、指示についてきてくれました。 なにより、おなじ「研究」をするものとして、 つねに刺激しあえる人たちが集まっていました。 いろいろありましたが、本当に人に恵まれていた期間だったと思います。 やってきたことを振り返ると、自分の幅が大きく広がった10年でもありました。 大学でやってきた思想研究、仏教についての考えが、社会へと広がった10年でもありました。 ちゃんと自分の成果として、研究を目に見える形で蓄積できなかったのは、 自分の怠惰のせいでもありますが、残念で、なさけないことではありますが、 自分のなかでは、大きな蓄積になりました。 「教団」や「宗教者」を理念的なものではなく、 社会的な存在として考えることができました。 政治思想、社会活動、社会学的な視点も研究所の業務として接点を得ていくことで、 自分のなかの「仏教」が、それまでの「思想研究」としての机上だけのものではなく、 現実の中での立ち位置を模索することができるようになったようにも思います。 平たく言うと、そんな政治のこととか、社会の事って、 職場に来るまで深く自分のこととして考えていなかったよね、という青さを知ることになったわけです。 これは、今後、自分がずっとやっていくだろう僧侶という立場を考えても、 また明日から移る職場でできることを考えても、大きな力になっていくだろうと思っています。 もっといろいろと、思うべきこと、書くべき事があるような気がしてなりませんが・・・。 まだ、いまの職場を離れるのだという実感はなく、 それでも今日、辞令をうけとる(はず)です。 「実感...