とある公共施設の整備に関する質疑で感じたこと
「この施設の設計にあたって、特にダイバーシティやインクルーシブ、人権配慮はどのように行われましたか?」 このような質問をしました。ある日の教育委員会定例会で審議された、市内のとある施設整備に関する議案についての一コマです。こんなに簡潔に言っていなかったかもしれません。一言一句正確ではないけれど、上記のような質問をしました。 誤解のないように、この投稿で言いたいことを先に述べておくと、予算の扱いや、設計・施工等の手続きに瑕疵があるとか、当該の施設に問題があるとかといったことを指摘したいわけではありません。むしろ、「問題がない」というところにこそ存在している「課題」を共有したいという思いをもって、この記事を書いています。 (議案としてかけられた提案案件については、問題なく承認されました。) ◎質問の意図 質問をした意図は以下のようなものです。 事務局からの説明資料の中に、当該施設の設計図面がありました。それを見ると、シャワーや更衣室、トイレ等の設備が表示されていましたが、図面を見る限り、トランスジェンダーをはじめとした”男/女に割り振られた設備の利用に抵抗を覚える利用者”が十分に想定されていないのではないか、ひいてはソフト面においても、そのような場合にとるべき対応等が必ずしも十分に検討されていないのではないかと疑問を持ちました。ここで一度、確認しておくべきだと思われ、冒頭の質問を発言するに至った次第です。(十分な想定や検討は行われていないのではないか、という疑問が生じたことによる)。 尼崎市は、ダイバーシティ推進課を設置し、性の多様性に関する理解について取り組みを進めているものの、現実にはいまだ課題が残り、新聞や報道にのぼるような問題が生じたこともありました。そのような中で、施設の整備がどのような配慮をもって行われようとしているのか、確認しておく必要もあるだろうと思った次第です。 ただし、当該の建築物は、すでに設計図面の作成は完了(納品)されており、かなり工程として進んだ段階にありました。手続き的にここでストップするというのは現実的な対応ではないという状況ではありました。しかし、設計段階では想定されていなか...