2024年10月23日水曜日

今年もやります ”葬儀の話をしよう”

今年もやります。 

そろそろこれからの「葬儀」の話をしよう。

詳細はリンク先からご覧ください。

http://saishoji.net/archives/1741

日程:2024年(令和6年)11月28日木曜日 19:00~21:00

会場:西正寺本堂(尼崎市上坂部3-36-8)

登壇者  池邊文香(せいざん株式会社 取締役) 
登壇者  中平了悟(浄土真宗本願寺派 西正寺住職)
進 行  天崎仁紹 


公式では書けない話をこちらで。

今回は、私と池邊さんが、実際に体験したような事例を紹介しながら、「葬儀」や「弔い」(葬送、納骨やお墓、その他の仏事)について考えてみよう、知ってもらおうということになりました。

 ということで、サブタイトルの案は
 
 (案) 「 実録!ヤバい葬式  住職と葬祭コンシュルジュが見た葬儀の現場」
  (案) 「住職は見た! 葬祭コンシュルジュも見た! 葬儀のオモテとウラ」

 大喜利のようなラインナップですが、アイデアベースで出ているものを上げてみると…

◎ 独居の家から出てきた、身元不明「遺骨」事件。

◎ 葬儀トラブル!! 聞いてた値段と違うじゃないか!

◎ 親族に任せてお金を渡していたはずなのに…

 
 ちゃんと葬儀を考える会ですので、ぜひぜひお越しください。




2024年10月17日木曜日

講義でもらったツボる感想

9月中頃から大学の後期の講義が始まり、お彼岸や法要もあり、種々の予定もあり、あっという間に時間が流れていっている感覚で、日々過ごしています。

一息ついている間に、「もう1週間たっていた」みたいな。

今日は、相愛大学で仏教の講義でした。

仏教の「縁起」について、幾つかの角度から講義・お話をした。

ここでは詳細にいえないけれど、

基本的には、仏教は、「物事には、因(原因)・縁(種々の条件)がある」とすること。あらゆる事象に因・縁を認めるということは、「絶対的な始まり」みたいなものはないということになるし、仏教は世界の”絶対的な始まり”や世界の創造みたいなことはいわないということになる。例えば、ビッグバンから世界がはじまったというのならば、さらに「ビッグバンはなぜおこったのか(ビッグバンという事象(結果)には、因・縁があるはず…」というような、どこまでも遡及しつづけるような視点を提示している。

また、原因と結果というつながりのほかにも、関係性や条件によって種々に見方を変えていくということもある。「私」はひとりではなにものにもなりえず、子どもの前に立つことで「親」となったり、親の前に立つことで「子」になったり、妻の前で「夫」となり、生徒の前では「センセイ」となるが、師の前では「弟子」となるような…。

まあ、そんな、ややこしいことをあれこれとやって、学生さんからリアクションペーパ(感想)を書いて提出してもらったものを、眺めているとみなさんいろいろと考えてくれていたのだろう様子をうかがうことができたのだが、特に今日は個人的にツボる感想があった。

それは、こんな感想。


(前略)前回、仏教(釈迦)の考えはポジティブで良いなとおもったけれど、今回の授業を受けて物事には因と縁があるよね、とか生と死の考え方とか、めんどくさい人に詰められている感覚になった…(以下略)


仏教は、「Aだ」とか、「Bだ」とかハッキリとこれというものを示すよりも、むしろ「非A、非B」みたいに、「Aでもなく、Bでもない」とか、「仮に◎◎と名付けるような」はっきりしない、宙ぶらりんに置かれるような立場を示すんですよねーみたいな話をしていたので、「ややこしいことをいいますけど」みたいなことを何回か口にしていたような気がしている。

 そのなかで、上のような感想は、むしろ「しっかりと聞いてくれていた」ということでもあるし、率直な感想がやってきたと、むしろうれしいものだった。笑


 僕の仏教の授業を聞いて「めんどくさい人に詰められている感覚」というのは、これは個人的には最高のリアクションである。笑



2024年10月3日木曜日

【告知】 伝道院で報恩講が行われます

 専任講師として関わらせていただいています 浄土真宗本願寺派 布教使課程 。
 いわゆる「伝道院」で、本願寺派布教使を養成する課程です。


 この伝道院で(おそらく初めて)の試みとして 伝道院報恩講が開催されます。
 重要文化財で普段は非公開の建物、そして浄土真宗布教使を輩出しつづけてきた歴史と重みのある建物で、特別なご法要をお勤めさせていただくことになりました。

 企画・運営、そしてお勤めと御法話も、いま伝道院で研修中の布教使を志す若手僧侶が勤めます。

 伝道院として、布教使課程として一つのチャレンジでもあります。

 あたたかく見守りいただくような、あるいはご一緒にこの法要を作っていただけるようなお気持ちで、お参りいただけたら大変ありがたいです。

 中平は、午後から参拝予定です。よろしくおねがいします。



 伝道院報恩講

 日程 2024年10月6日 日曜日 10:30~16:00

  おつとめ 法要は 午前の部 11:00~12:30

           午後の部 15:00~16:30

 会場 浄土真宗本願寺派 伝道院




「宗教」・「カルト」を扱う講義をするので

今日の龍谷大学文学部で担当している「伝道学特殊講義」(学部3・4回生対象)は、講義で指定しているテキスト 『基礎ゼミ宗教学(第2版)』 。今回は、第9章の「カルト問題」にどう向き合うか?―カルト、偽装勧誘、マインド・コントロール」を扱う予定。  数年前に大阪大学が、大学としてのカ...