今年度の担当講義の六回目。学生さんの反応はなかなか。教員側としても、この教室の雰囲気がつかめるようになってきた気がする。
もしかすると、学生さんたちのほうが、こちらの雰囲気がわかってきたのか。
あるいは、もっと根源的なところで、7割以上いる1回生の学生さんたちが、大学というものになじんできたからか。ともかく、教室の中で、学生さんと僕(教員)の間に、「まあ、こんな感じで」という場の空気に対する暗黙の合意ができつつある感覚。
もちろん、その微妙な合意は、これまた暗黙のうちに更新され続けられるだろうけれど。
講義では毎回、課題を課して、Eメールで提出するようにさせている。
講義後、課題について質問に来た学生さん。
「パソコンを扱うのが苦手で、課題を送れないのですけれど」と。
毎年何人かいるが、これから先、PCを駆使して勉強していく時代。なんとか身につけてもらわないといけないので、やんわりと、やってみなさいと打診。
大学では1回生からインターネットのアカウントがもらえる。できないわけがないのだ。やってみるか、やってみないかだけ。でも
「無理っす」
となかなか、うんといえない。
その後、しばらく話して、「ま、やってみて」と説得の試み。
その学生の帰り際、「君、名前なんていうん?」と聞いてみた。その学生さんの返事
「無理っす」
学生さんの横にいた友人は失笑。
おかしなやり取りに気がついた学生さんも、ちゃんと名前を教えてくれましたが。
こっちの話すことは、ほとんど無理な要求や課題に聞こえてしまうのだろうか。
それとも、あちらさんが、こちらの声をほとんど、シャットアウトしてしまおうとする心理がでてきたのか。
ともかく、面白い一コマではあった。
2007年5月26日土曜日
2007年5月25日金曜日
修理
2007年5月23日水曜日
研究発表
宗学院にて研究発表担当。
「迦才『浄土論』における十念について」というテーマにて発表。
迦才『浄土論』に見られる十念の意味と念仏との関係について検討した。未解決の問題も若干残しているので、そのあたりを後期の課題として提出しよう。
研究発表するときに、その場に「怖い」と感じる人がいてほしいと思う。
「怖い」とは、単なる恐怖ではなく、自分よりも知識が多く、学術的なスタイルを確立していて、アカデミックな指摘を当然のようにしてくる人だ。そんな人を前にして発表するときには、どこかで「見限られてしまわないだろうか」とか、すべき手続きをしていないなどの姿勢として根本的に誤っているところを指摘されないだろうかといった、怖さが現れてくる。
それは、その人が発する怖さというよりも、みずからの手落ちや未熟さがその人の前に行けば、その人の目によって、白日の下にさらされてしまうのではないか、という怖さかもしれない。
その怖さは、緊張のあとに、大きな成長をつれてきてくれる。
研究者としてどれだけ、成長することができるかという問題は、どれだけ「怖さ」を持つ人と過ごすか。その人の前で発表や作業をすることによるのではないかと思うのである。
「迦才『浄土論』における十念について」というテーマにて発表。
迦才『浄土論』に見られる十念の意味と念仏との関係について検討した。未解決の問題も若干残しているので、そのあたりを後期の課題として提出しよう。
研究発表するときに、その場に「怖い」と感じる人がいてほしいと思う。
「怖い」とは、単なる恐怖ではなく、自分よりも知識が多く、学術的なスタイルを確立していて、アカデミックな指摘を当然のようにしてくる人だ。そんな人を前にして発表するときには、どこかで「見限られてしまわないだろうか」とか、すべき手続きをしていないなどの姿勢として根本的に誤っているところを指摘されないだろうかといった、怖さが現れてくる。
それは、その人が発する怖さというよりも、みずからの手落ちや未熟さがその人の前に行けば、その人の目によって、白日の下にさらされてしまうのではないか、という怖さかもしれない。
その怖さは、緊張のあとに、大きな成長をつれてきてくれる。
研究者としてどれだけ、成長することができるかという問題は、どれだけ「怖さ」を持つ人と過ごすか。その人の前で発表や作業をすることによるのではないかと思うのである。
2007年5月16日水曜日
迦才さんの『浄土論』
今日の空き時間のほとんどは、論文の作成。
某U先生のブログを拝見すると月に9本の締め切りのある原稿を抱えているとか、一日に数本の文章を書き上げるとか。その頭脳がうらやましくもある。
こちとら、たいして文才のない身。書いては消し、書いては消しの繰り返し。
夕刻、なんとか形が整い、面白みが出てきた。
今週中に書き上げて送信しないといけない。
テーマは「迦才『浄土論』における十念について」宗学院演習にて発表予定。
某U先生のブログを拝見すると月に9本の締め切りのある原稿を抱えているとか、一日に数本の文章を書き上げるとか。その頭脳がうらやましくもある。
こちとら、たいして文才のない身。書いては消し、書いては消しの繰り返し。
夕刻、なんとか形が整い、面白みが出てきた。
今週中に書き上げて送信しないといけない。
テーマは「迦才『浄土論』における十念について」宗学院演習にて発表予定。
2007年5月15日火曜日
処理能力不足?
ここ一ヶ月平日は、パソコンでいうならばメモリフル回転のような状態で動いていた割りに、いまいち処理している分量が追いついていない。
自分の身の丈にあっていない仕事を、抱え込んだせいだろうか?
症状としては、
1、仕事が片付ききらない。
2、研究や、講義の予習、課題などに手をつけられる時間がすくない。
3、締め切りのある仕事とが終わらず、気もそぞろ。
など、あまり精神的に健康とはいえない。
そんななか、愛機・リブレットも故障。
コンセントをさしても、電池パックをつけると通電せず、電池パックをはずすと通電する。コンセントをはずしても、電池パックからは電気がこない。
そんなわけで、電池パックを外して、直接電源で利用しているが、そんなのモバイルの意味がない。
そんなわけで、ついに懸案だった「レッツノート購入計画」を実行に移す。
土曜日にソフマップに行き、中古ながら「T5」なる機種を購入。ビスタも候補にではあったが、XPのマシンを購入。
家にて調整中ながら、結構快適に駆動中。
自分の身の丈にあっていない仕事を、抱え込んだせいだろうか?
症状としては、
1、仕事が片付ききらない。
2、研究や、講義の予習、課題などに手をつけられる時間がすくない。
3、締め切りのある仕事とが終わらず、気もそぞろ。
など、あまり精神的に健康とはいえない。
そんななか、愛機・リブレットも故障。
コンセントをさしても、電池パックをつけると通電せず、電池パックをはずすと通電する。コンセントをはずしても、電池パックからは電気がこない。
そんなわけで、電池パックを外して、直接電源で利用しているが、そんなのモバイルの意味がない。
そんなわけで、ついに懸案だった「レッツノート購入計画」を実行に移す。
土曜日にソフマップに行き、中古ながら「T5」なる機種を購入。ビスタも候補にではあったが、XPのマシンを購入。
家にて調整中ながら、結構快適に駆動中。
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