映画「リンダリンダリンダ」2019ー05
塚口サンサン劇場。 高校の文化祭の3日間。 初日にバンドのギタリストが怪我をして、演奏をどうするかというガールズバンド。 いろんな経緯から、韓国人留学生のソンちゃんをボーカルに迎えてブルーハーツのコピーを披露することに。文化祭の準備や、ブースや模擬店の当番等と平行しながら、ライブまでの3日間のストーリー。 恋愛や友情、学校の人間関係など「青春物」の要素もありながら、埋め込まれていた「異文化交流」というテーマが印象的だった。 ボーカルに入るソンちゃんが、当初文化祭で行おうとしていたのは、教師と一緒に韓国文化を紹介する「文化交流展」を実施するような教室。 ハングル文字や食文化などを紹介するポスターを掲示して用意をしているものの、彼女にはあまりいきいきとしたものを感じない。先生の「楽しまなきゃね」という言葉が、「楽しくない」ことの裏返しのように響く。 その準備の途中に、ふとしたことからバンドのボーカルになることに。 しかし、カラオケボックスで一生懸命に日本語の歌を覚え、 バンドメンバーとの夜を徹するような練習。 文化交流展の教室で居眠りする彼女は、 その教室での展示より、ずっと深い交流とつながりをその数日の間につくっているようだった。 文化や民族の境界を超える交流。ともに一つのことをなそうとする時間。 ただ単に「教室」で「文字」や「絵」で知ることでなしえないもの。彼女たちのたった3日間のしかし、必死にそれに懸けたバンド活動が象徴してくれるものがあったように感じた。