2021年8月29日日曜日

西正寺における社会活動(社会貢献活動)について

 【西正寺は、これから宗教法人としても社会的な活動に乗り出したいと考えています】


昨日の西正寺の総代会で、認めていただいたことを一つご報告したいと思います。

かねてより宗教関係の業界紙(中外日報さん、文化時報さん)等でも取り上げられていたと記憶していますが、文化庁より以下のリンクのような文書が出されています。
宗教法人が行う社会貢献活動について(情報提供)

西正寺の総代会では、この文書を資料として添付させていただき、前住職も私もそれぞれ個人的に取り組んできた活動や、西正寺として地域・社会にどうかかわってきたか、いくかということについて話題に挙げさせていただきました。

結論から言いますと、前住職が行っている保護司としての活動、あるいは私が「テラからはじまるこれからのハナシ」として個人的に行ってきた活動も、対外的には「西正寺の活動(社会貢献)」「住職・前住職の活動(社会貢献)」として理解されることから、西正寺(宗教法人)の予算の中から支出することも是ではないか、ということで前向きな見解・承認をいただくことができました。

 当面は、雑費等の予算枠を活用しながらになるかもしれません。遅くとも来年度には、相当の名目の予算科目を設定して、具体的な活動/お金の使い道を構築していきたいとおもっています。
 (ちなみに、予算がつけられるといっても、多額のお金が使えるわけではありませんが…それでも)個人的には、歩みを一歩また進めさせていただけたような思いでいます。

【参考】

『中外日報』社説(2021年2月17日)

稲場圭信先生のブログ

2021年8月12日木曜日

8/10  教育委員会視察・ひと咲プラザ(アマブラリ、あまぽーと(ユース交流センター」)・兵庫県尼崎こども家庭センター ・いくしあ)

  8/10(火)は教育委員会の協議会として視察を行いました。いわゆる施設見学です。
 

〇 「Up to You!」の報告会に参加しました
 施設見学の前に、13:00~15:30まで同敷地内にあるひと咲タワーで行われていた「Up to You!」活動報告会(https://peatix.com/event/2402906/view)に参加してきました。

 ユース交流センターで活動する高校生や大学生の主体的な取り組みについて、市長・教育長をはじめとした行政職のみなさんに、プレゼンテーションするイベントでした。

 気軽に参加したのですが、プレゼンひとつひとつに気持ちが込められて、それぞれの課題に自分自身をかけて取り組もうとされているのがとても伝わってきました。 

 参加されているみなさんも、真摯にプレゼンされているユース世代に感化されたのか質疑や意見交換も大変熱く盛り上がっていました。

 今後のこのユースカウンシル事業の展開も大変楽しみです。

〇 視察しました

 「Up to You!」終了後、15:00から17:00過ぎまで、教育長・教育委員のみなさん、事務職のみなさんと ひと咲プラザの諸施設を見学させていただきました。

 見学させていただいたのは、教育委員会が関連する施設である、

 ・アマブラリ、あまぽーと(ユース交流センター」)
 ・兵庫県尼崎こども家庭センター
 ・いくしあ
の3施設です。

〇 ユース交流センター

 アマブラリ、あまぽーとでは、市長部局のこども青少年局が中心に、ユース交流センター(https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/afterschool/1016894/index.html)の取り組みを進められています。

 ユース世代に寄り添うスタッフのみなさんが常駐され、中高生、ユース世代の居場所として、活動が行われています。家のようなリラックスした感じでソファーにくつろぐ人、集まってボードゲームを楽しむ人、若い人たちの居場所としてとても大事な活動をしてくださっていました。


(ビリヤードや電子ドラム、電子ピアノ、マンガやゲームなどが設置されています。)
 なかなか高価で、買うことのできない音楽の機材に触れる機会としてもとてもよさそうです。

リラックスできるソファーやテーブルがあって、くつろいだりコミュニケーションをとったりするのに、とてもいい空間です。



 (↓ 図書スペースでは勉強したり、あそんだりできます。@アマブラリ)


 これらの施設は、子ども・青少年に限らずどなたでも利用可能だそうです。
 (あまぽーとは、中高生を中心とした居場所として機能しているために、その年代中心の雰囲気はあります)

〇 兵庫県尼崎こども家庭センター
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf22/r3_amagasaki.html

 兵庫県尼崎こども家庭センターは、いわゆる児童相談所としての機能を有している施設です。

 


 こちらでは、18歳未満の子どもさんに関するさまざまな相談を受け付けられています。その中でも虐待、ということについては特に強く関わられています。

  以下に提示いただいた資料の一部を画像データにして、添付します。


 子ども家庭センターで受け付けられた相談件数ですが、西宮・芦屋という近隣の両市を足した数に匹敵する相談件数があること、またその中でも、「児童虐待」に関する件数は、両市よりも多くなってしまっているという課題があります。(年度によって上下や入れ替わりもあるようです)
 ケースの中には、軽度なものから、深刻なものまでありますが、これらのケースを職員さん一人がそれぞれ120件以上抱えて対応されている、という状況とのことでした。

 「児童相談所」がなんとかしてくれるというのではおさまらない、児童相談所も(まさに文字通り)抱えきれないほどのケースを、対応しているという現状も、多くのみなさんと共有したいとおもったことのひとつでした。

相談室等の施設も見学させていただきました。

〇 いくしあ (尼崎市子どもの育ち支援センター いくしあ)

 いくしあについての情報は、以下のサイトにもありました。


(尼崎市のウェブサイトより)https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/kurashi/kosodate/1016009/1018129/index.html
(いくしあ 紹介動画)
https://www.youtube.com/watch?v=kF53np6MOuo

 いくしあ 紹介のリーフレット
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/018/129/ikushia_A4.pdf

 

 身近な子育ての相談から、障がい/発達障害等、さまざまな相談に応じ、支援の取り組みを行っています。さきに視察をおこなった「兵庫県尼崎こども家庭センター」とも連携し、同じ敷地内にあることから、物理的距離もちかく、コミュニケーションを取ることが容易で、両施設はうまく連携取りながら、相談や支援を行っているというお話もありました。

 発達検査を行う部屋や、箱庭、カウンセリングの部屋などもあり、とても専門的な知見に基づいて相談・支援が行われています。




箱庭を見学している わたし

 

また、不登校や学校にいけない子どもたちも、ここで勉強をするということも行われていて、勉強をする教室、調理室などの施設もとてもきれいで充実していました。

 集まるけれども、年齢・学年もまちまちで「同じ勉強を教える授業をする」というのではなく、それぞれのペースで学習をして、それをスタッフのみなさんが支援をするという形でのかかわりで行われています。



〇 この後のお仕事

 教育長・教育委員会のみなさんとは、この後 相談事項があり、視察終了後 17:20頃から19:10頃まで、教育総合センターで、非公式の会議を行いました。 

 軽く半日くらい、と思っていたのですが、気がつけば、6時間あまり、この施設で過ごしたことになります。対応くださった、教育委員会事務職にみなさんにも長い1日だったと思います。おつかれさまでした。ありがとうございました。


〇 さいごに

 8/10は、このような施設見学をさせていただきました。私自身は、とても近所に住んでおり、この敷地に足を運ぶこともままあったのですが、改めて見学させていただいて、知ったことも多くありました。 
 このブログを書いていて、情報を整理するなかで、まとまったこともたくさんあり、改めていい機会であったと思います。


 対応くださった諸施設のみなさま、ありがとうございました。
 
 このブログを通して、尼崎市と教育委員会の活動を知っていただき、必要な方に必要なことがらが届くようになればと思います。

 (長いブログをご覧いただきありがとうございました)

 









2021年8月9日月曜日

8月4日(水) 尼崎市総合教育会議(個人的報告)

 2021年8月4日(水)。この日は、教育委員のお仕事。尼崎市総合教育会議が開催されました。

12:30に教育委員会室に集まり、一つ会合を経たあと、市役所本庁舎へ移動しました。
13:30。定刻に開始。
議題は以下の2件。

 1、令和2年度子どもの人権アンケートの調査結果について

 2、尼崎市体罰等防止ガイドラインについて

それぞれ、市長部局、市教委で取り組んだ取り組みについての情報共有と意見交換を中心に行われました。アンケートについてはすでに教育委員会に提示されて所感を述べたりしていましたし、また体罰防止等のガイドラインについても、教育委員会で、文案について議論され何度も拝見していました。しかし、こういった大きな会議に提示する、ということにまたそれ相応の意味があるものと考えています。

 それぞれの施策について、市長・教育長、各教育委員から意見が述べられました。以下に私個人が述べた所感の概要を挙げておきます。


 アンケートについては、結果、数値とどのように向き合うのか。実態を把握する上で非常に大切な調査と言うことになると思うが、増えた・減ったといった「数字」のみにとらわれるのではなく、出てきた数字をどのように読み込んでいくか、「実践的」な向き合いが必要になってくるものと思うことを述べました。

 体罰防止等ガイドラインについては、以下の三点についてお願いしました。

 ・常に実践的に扱われ、継続的な見直しと更新を行ってほしい。

 ・学校ー教育委員会のみではなく(ガイドラインにも一部記載があるが)生徒・児童、保護者、そして地域と連携する形で進展するような施策であってほしい。

 ・体罰やいじめというネガティブニュースも、隠さずに可能な限り 情報公開してほしい。

 上の2点については、教育委員会の会議でも提案し、事務局から前向きな回答をいただいていました。3点目の情報公開については、体制や「個人情報」等、検討すること、クリアすべき課題が多いものではありますが、そういうことを通じて、信頼・信用ということも得られてくるのだろうと思います。

 問題が0という教育というのは(目指されるべきではあると思いますが、)現実にはなかなか実現することは難しいと思います。問題がおこったときに、なにをすべきか、どうすべきか、どうあるべきか、大事な議論であるように思います。

 簡単なところで恐縮ですが、ご報告まで。


「宗教」・「カルト」を扱う講義をするので

今日の龍谷大学文学部で担当している「伝道学特殊講義」(学部3・4回生対象)は、講義で指定しているテキスト 『基礎ゼミ宗教学(第2版)』 。今回は、第9章の「カルト問題」にどう向き合うか?―カルト、偽装勧誘、マインド・コントロール」を扱う予定。  数年前に大阪大学が、大学としてのカ...