いま話題の『もしドラ』(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)の作者が書いていたので、手に取ってみたところ、ちょっとおもしろそうなので衝動買い。
あまり何も考えずに読んだんだけれど、「気を抜くとちょっと泣きそうになってしまった本」というのが、正直な感想。
内容は、高校野球に関わるいろんなエピソードが、21コの物語として綴られている。
選手、マネージャ、恋人、兄弟。高校野球をモチーフに、「心揺さぶられる」ようなエピソードが並んでいる。読んでいると、いろんな気づきがあって、純粋な気持ちにはなる。
各エピソードの終わりには、一頁のコメントがつけられているけれど、それがよかったり、悪かったり。読んだ感想と全く反対のコメントがあったり、自分の思想的に大事にしている感覚と反対の方にリードされるようなコメントがあってゲンナリしたり。これについては、単純に、物語だけを読ませてくれた方がよかったかなぁ・・・。
話自体は、「高校野球担当の記者や編集者が、これまで取材してきた中で美味しい(面白い)エピソードを見つけたものの、誌面に載せるには今一つ体裁が悪いために、涙を飲んで店員(記者や編集者)たちのあいだだけでまかなわれ(語り継がれ)てきた」、「まかない飯」といわれる。これが、本当に実話かどうかは抜きにしても、「いい話」ではあるなぁと思い、読んで浮かんだ感想は大事にしておきたいと思う。
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