エイズ問題に関する国内ルポ。
先週の土曜日、同窓会で梅田に出たとき、何気なく入った紀伊國屋書店。
書棚にあって、気になったので、ぱらぱらとめくった本。
「家には積み上がった読んでいない本がたくさんあるので本は買うまい」と思っていたにもかかわらず、衝撃的な内容に驚いて、買ってしまった。
冒頭、著者が訪れるのは、「HVI感染者の同性愛者が集う乱交パーティ」が行われているマンション。そこで、HIV感染者に、体験などのインタビューをするのである。
想像もできない、関わることなさそうな単語の連なり。
その響きは異世界につながるようにもにも感じられるが、そこにいる住民は、意外なことに普通に人生を歩もうとしている一人の人間たちだった。
その響きは異世界につながるようにもにも感じられるが、そこにいる住民は、意外なことに普通に人生を歩もうとしている一人の人間たちだった。
2008年11月から2010年9月にかけて日本人HIV感染者や家族100名以上に取材し話を聞き、まとめられたもの。おそらくその中から何人か体験がルポとして紹介されているのだろう。
どれも、「一人の人生」という意味で重い。
自分でも愚かなことをしたという後悔を抱える感染もあれば、なんの落ち度もない純粋に愛する人との結婚生活を送ろうとしていただけの悲劇的な感染もある。
いずれも、感染によって、悲嘆・苦しみがおこされている。
一つの病気によって、人とのつながりが変えられ、人生が変えられ、そしてその人自身が大きく変えられてしまっている。
著者の言葉を引いておきたい。
これから先、私が描こうとしているのは、人間がHIVに感染することで、どのように人生を揺さぶられたかということについてである。エイズ・ウイルスによって人生を変えられた人たちの物語だ。
本書に登場するHIV感染者のなかには、あまりに特異だと思えるほどの経験をしている者もまじっている。だが、それもまた、一つの現実であることには違いない。
この本によって、HIVとは何かということより、HIVという小さなウイルスが、どのように人を変えてしまうことがあるのかということを知っていただきたい。
自分でも愚かなことをしたという後悔を抱える感染もあれば、なんの落ち度もない純粋に愛する人との結婚生活を送ろうとしていただけの悲劇的な感染もある。
いずれも、感染によって、悲嘆・苦しみがおこされている。
一つの病気によって、人とのつながりが変えられ、人生が変えられ、そしてその人自身が大きく変えられてしまっている。
著者の言葉を引いておきたい。
これから先、私が描こうとしているのは、人間がHIVに感染することで、どのように人生を揺さぶられたかということについてである。エイズ・ウイルスによって人生を変えられた人たちの物語だ。
本書に登場するHIV感染者のなかには、あまりに特異だと思えるほどの経験をしている者もまじっている。だが、それもまた、一つの現実であることには違いない。
この本によって、HIVとは何かということより、HIVという小さなウイルスが、どのように人を変えてしまうことがあるのかということを知っていただきたい。
追記:
筆者の名前は、、貧困に関する本は、先日読んだ湯浅誠『反貧困―「すべり台社会」からの脱出』 (岩波新書)でも紹介されていたので、気になっていた。
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