2019年6月11日火曜日

190610_(イベント)お寺の研究をして、まちの見え方が変わったハナシ。ー卒業研究発表会&感謝の会ー

 お寺の研究をして、まちの見え方が変わったハナシ。ー卒業研究発表会&感謝の会ー
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 2019年6月10日(月)。夜19:00~21:00のスケジュールで上記の会が開催されました。

大阪大学で建築関係の研究をする大学院生Iさん。彼女は昨年西正寺を研究対象とした卒業論文を執筆・提出されました(2019年3月卒)。タイトルにもあるように、西正寺から尼崎地域への関わりが深くなり、彼女の研究方法や関心にも少なからず影響があったとのことです。現在は大学院生として研究を進めていますが、卒論の報告と御礼の会をしたいと、西正寺でこの会を企画してくれました。

 参加者は20数名。半数ほどが初めて西正寺を訪れたという方たちでした。
 前半は、Iさんの卒論発表と、僕とのクロストーク。
 休憩をはさんで後半は、参加者のみなさんがテーマに沿った話しあいのワークという構成でした。
 
 現在の西正寺の状況、とくに人の関わりについて「檀家コミュニティ」と「参加型コミュニティ」という二つのグループからその地域分布、つながりの拡大を詳細に分析してくれた研究報告でした。
 すでに別に発表されたサマリーを拝見していました。そちらを拝見しても、今回直接聞いても、詳細で緻密な分析をしていただけたなぁという印象を持ちました。お寺についてのレポートや評価を目にすることもありますが、正直にいうとあまりピントこないというか、なにか「ズレ」や違和感みたいなものを感じることが多くあります。しかし、このIさんの分析については、なんども足を運び、聞き取り。インタビューを繰り返してくれたおかげか、あまりそういったズレや違和感を感じることはありませんでした。むしろ、外部から観察され、物語られるコミュニティのあり方や、人の関係性の広がりを「見える化」されたような感覚で、ふむふむと聞き入っていました。
 
 クロストークでは、「ひらかれたお寺」と評していただくことの増えてきた西正寺がどのような経緯を経てこのようになったのか、また今後どのようなあり方を目指していくのかを問い尋ねてもらいました。
 西正寺が多くの人に来ていただく転機になった年は2016年。「テラからはじまるこれからのハナシ。」と「カリー寺」という二つのイベントがはじまったことによります。しかし、これが突然におこったのではなく、それ以前に、小さくてもあれこれと試行錯誤や取り組みを行っていたことと無関係ではないと思っています。またそれらも、先々代の住職、先代の住職である、祖父・父の代から積み上げられてきた歴史と無関係ではないとおもっています。そのあたりのことについても、昨夜はお話をすることができました。

 今後についても、「お寺」がお寺らしくなること、「お寺だから」ということでなっとくされるようなお寺が「あたりまえの存在」になるひとが、たくさん増えていけばいいなと考えているとお話ししました。ちょっとズラしたような回答を多くしてしまったかもしれませんが、聞いていただいてるみなさんに何かの問いや、お寺との接点を感じていただく時間になれば、幸いだとおもっています。

 今回のイベントには、初めて西正寺におこしになる「ご住職」が何人かいらっしゃったのも特徴的でした。おそらく、卒業論文といえどもアカデミックな文脈でお寺が語られるというところに関心をもっていただけたのではないかなぁと思っています。
 お寺での実践・活動については、「宗教者」「宗教施設」に関する研究や、身近な研究領域での文脈では意識していましたが、建築やまちづくりというフィールドでの研究関心が向けられたということも、新しい展開ではありました。

 自分自身も、新しい視点からの観察やフィードバックをいただけたという、刺激的な一日になりました。




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