2020年4月5日日曜日

200403_普通を語ろう(仮)ver.6.00~ 普通を語ろう・オンライン

2020年4月3日。普通を語ろう(仮)を開催しました。
(Facebookのイベントページです https://www.facebook.com/events/234760171244852/
六回目ですが、昨今のコロナウィルス感染症の流行下ということで、オンライン・zoomを利用して開催しました。

 「普通を語ろう(仮)」は、「普通の住職」わたし(中平)と友人で「普通の会社員」のまるちゃん(丸川さん)の二人がいいだしっぺ(主催)で、いろいろな「普通」について、参加された皆さんと語り合う不定期のイベントです。
 
主に中平が進行を担当させていただき、まるちゃんは、会の内容を素敵なグラフィックを描いてまとめてくれます。
(そのグラフィックは、この投稿の一番下にあります)(まるちゃんありがとう)


(参加してくださった皆さんと会の様子)

 さて、今回の開催ですが、実は前日(昨日)に相談をして、翌日(本日)の開催となりました。 コロナでスケジュールが空いていたからです。そして、早いうちにやりたいなーといっていたら、翌日の開催になりました。

●開催の動機
 今回開催したのは、次のような動機でした。
 オンラインでしたのは、先日 zoomを用いた、オンラインのイベントに参加して、ブレイクアウトルーム等という機能があると知ったこと。いろんなイベントや、チャレンジをする可能性を感じたということがありました。(できるインフラがあると気が付いた)

 もう一つは、ここ1~2か月のコロナウィルスの影響から思うこと、考えたいことが出てきたということです。

 特に3月に入ってから、個人的にもいろいろなスケジュールが白紙になりました。家から出ることもためらわれたり、人と会うこと、学びの場(学校・大学)に行くことさえも、できないこと、いけないことになってきたような思いすらします。
 日常のこと、当たり前のことができなくなって、「普通」や当たり前が揺らいでいるがゆえに、見えてきたものがあるような気がしていました。

 また、できなくなったことで新しい動きがおこってきました。テレワークや在宅勤務、オンラインの会議や、オンラインでの飲み会ということも行われるようになってきました。
 「これは”普通案件だ”」そう思いました。

 また、この1か月報道をみたり、人と話してみるといろいろな気づきもありました。壊滅的な経済的な影響を受けている人がいれば、あまり大きな変化もなく日常を過ごせている人もいました。それぞれの影響や、危機感、見えているもの、感じているものに差があるように思いました。 それぞれの「普通」にギャップがあるように思いました。
 「これも”普通案件”だ」そう思いました。

 そして、いま、予定がほとんど白紙になって、やることがない、やるならいまだ。
 まるかわさんに、相談すると、あっというまに「やりましょう」となりました。

●どんな感じだったか。

ということで、全国各地から、12人のひとびとがあつまりました。
地元尼崎の人、東京の人、東北地方の人、中部地方の人。
オンラインならでは、遠く離れた距離にいる人も同じ時間に顔を合わせて語り合うということができたのが、一つ面白いことでした。

アンケートや自己紹介、それから今回の開催趣旨を主催からお話したあと、
4人ほどのグループのセッション(フレイクアウトルーム/有料アカウントでホストをしたら使えます)の時間をとって話し合いをしまいた。これ、なかなか好評で、やはり大人数より3~5人くらいのほうが、オンラインでも話しやすいようでした。

そのあと、再び全員集合して、それぞれのグループでどんな話が出たかを共有しつつお話を進めていきました。

印象的だったことは、
・コロナウィルスの危機感の地域差のようなもの。
 東京や大阪などの首都圏では、もはや自分が感染していて、「人に感染させないように」という思いで行動を考えるようになっていたのに対して、地方ではまだ数人レベルだからか「自分が感染しているかもしれない」という思いはそれほどでもないのではないかということ。それぞれ東京や大都市圏の人は地方の人の感覚に、また東北地方の人は東京等の大都市圏の感覚に触れて、それぞれのギャップが印象的だったようです。

・それぞれのお仕事での状況
 いろんな立場の人がいて、ホテルなどの宿泊業の方(とても大変)、1年間準備してきた2万人くらいの人が参加予定だったイベントが中止になって…というイベント関連のお仕事の方、それぞれの境遇や状況から見えている風景のお話は、その立場でしか見えない風景や気づきがあって、それに触れられたこともよかったように思いました。

・日常やお仕事のちょっとした変化
 それぞれにいろいろな変化が起こっているようでした。働き方が変わって、その余白で「お花の写真を撮るのが日課になった」とか、「写経をするようになった」という日常の変化についても、見えにくいけれども普通の変化・たゆたいのように思いました。

 

●そして感想とか

 19時から21時まで2時間開催していました。主催であったということもあったのかもしれませんが、本当にあっというまに感じた2時間でした。とても楽しかったです。

 「楽しかった」という言葉は、参加してくださった多くの方からもいただけました。(よかった。うれしい。)
 その他、「こうやってオンラインでも参加者の皆さんと話せたことが”デトックス”になった気がする」という声もありました。(これもうれしい)


 今回お話のなかで、紹介したエピソードの一つが以下のニュースでした。
「ロシアの名門劇場、観客1人で公演開始へ 集会禁止受け」
 https://www.afpbb.com/articles/-/3274624?fbclid=IwAR07qYJDQJIwSx2f6moSSTN7mZVPY4idcdFEttIHfRU_cdb4gZIeJYEojXY

 ロシアのオペラ劇団が、「ちゃんとした公演は、観客の関与なしでは成立しない」、「同劇場はたとえ相手が一人であっても、観客に向けて上演し続けることの重要性を感じたと説明」というように、演劇の質、劇団をまもるために、採算をとることではなく、公演を続けるという選択をしたということだそうです。これは、何を守り、何を続けるのかという選択を彼らがしているのか、ということを切実に訴えてきていることのようにおもいました。

 私たちもそうだと思います。こういう状況で、いろいろなものが中止になり、損失やダメージをうけ、できないことが増えてくる。そのなかで何をどのように守るのか。損得を超えたまもるべきものとか、ことが見えてくる、そのために動く、考えるという状況が生まれてきているのではないだろうかと思っていました。

 守るため、続けるために捨てざるをえないこと、変わっていかざるをえないこともあるでしょう。(いろいろなコミュニケーションや手段がオンラインに移行していくということ、そのための技術や変化が進んでいくということもその一つだと思いました)
 
 外出の自粛のなかで、それぞれひとりひとりが考えていたこと、感じていたことを話し合えたこと、聞きあえた時間がもててよかったと思いました。


 21時の終了後、22:30頃までは、「オンライン(zoom)飲み会」に移行し、それぞれがこの機会に、いろいろなzoomの機能を実験したりして過ごしました。

 ご参加くださったみなさん、ありがとうございましたー!


















追記:オンラインお布施(paypay)で、トータル3000円のご寄付をいただきました。
こちらは、今回の開催経費や、丸川さんが「普通を語ろう」等 でグラフィックを描く時のために模造紙を購入する費用(2巻発注しました)に充てさせていただきました。 ありがとうございました!

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