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読書 

先週読んだ本と、ランキング 梅棹忠夫『知的生産の技術』 ☆☆☆☆☆ 碑文谷創『新・お葬式の作法』☆☆☆☆ 円満字二郎『漢和辞典に訊け』☆☆☆ 高橋繁行『葬祭の日本史』☆☆ 梅棹忠夫『知的生産の技術』は非常に古い本。漢字廃絶論なんか主張していたり、ひらがなタイプライターが最新技術という状況。  けれども、内容は古いにもかかわらず、そこに書かれている精神とかコンセプトは、今の僕たちが読んでも十分刺激的なものだ。中には、「どうしてそんなことがわかるのか」と思えるほど、現代の状況を予言的に言い当てていることもあり・・・。 いわゆる「ライフハック」の古典的一冊に位置づけられる一冊なんだろうけれど、その精神は時代がたっても一向にくすんでいないようで、それどころか、時代を超えて読み続けられているという点に、その意義が語りつくされているように思う。 碑文谷創『新・お葬式の作法』は、葬儀にかかわる心を丁寧に書かれている一冊という印象。読んでいてほとんど違和感がない。だいたい、宗派的な相違やまるでそれが常識かのように書かれる「迷信」に違和感を覚えることが多いが、この本にはそれがまったくといってよいほどなかった。  作者の心配りと、葬儀について掘り下げた探求の結果が結実しているからだと思う。  敬意を覚える。  なによりいいと思える点は、葬儀の外面的な形ではなく、「遺族の心」によりそって、遺族にとって大切な時間である「葬儀」、故人との向き合いの時間の大切さが語られていること。 一方、高橋繁行『葬祭の日本史』は、葬儀の歴史について興味深い内容が示されているものの、上の書籍とは対照的に、葬儀の迷信的な部分や、個人的な葬儀についての思いが前面に出ていて、「普遍的」な内容ではなかった点が読みづらかった。 円満字二郎『漢和辞典に訊け』は、一般向けに「漢和辞典」の面白さ、漢字の面白さを紹介した本。 漢和辞典の編集に長年携わってきた著者ならではの知識が示されていて結構面白く読めた。   

GW2009

ゴールデンウィークのすごし方。 今年は、お参りと、読書と、映画。 西宮ガーデンズのTOHOシネマのレイトショーを二本見た。 『レッド・クリフ パート2』と『スラムドッグ$ミリオネア』 3日間に2本とは、人生最大の映画鑑賞ペース。 感想は、ちょっと省略。 GWに読んだ本のうちの一冊。 正木晃『知の教科書 密教』講談社メチエ  密教について、総論的にまとめられていて結構よかった。  インド・チベット・中国・日本の密教の伝播と相違。即身成仏や三密加持、不動信仰など密教のキーワードや曼荼羅や修行・儀礼についても解説されている。  本書の「はじめに」には、三点の基本方針が示されている。  ・日本密教をインド以来の仏教全体史の中に位置づける。  ・伝統的な教学を、できるかぎりわかりやすく解説する。  ・修行と儀礼についても、できるかぎりわかりやすく解説する。  わかりやすい入門書というコンセプトで書かれている。  何かあった時に開くべく手元においておこうと思った一冊。

朝日新聞労働組合、5・3集会「閉塞社会とメディア」

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 お参りを終えた午後から、こんな集会に参加してきました。 第22回言論の自由を考える5・3集会 テーマ:閉塞社会とメディア――萎縮せず伝えるために 主 催:朝日新聞労働組合 http://www.asahi-roso.org/shinken/5-3/index.html  左の思想を持っているというわけでも、護憲派でもない。ましてや政治的な運動などまったくしていない僕ではありますが、最近は政治思想というものにもちょっぴり興味が出てきました。  二年前の中島岳志氏目当てに行って以来二度目の参加。  今回は、佐藤優氏がどんな話をするのか、どんな人なのかということに興味があって。  興味深い話が目白押しで、1時から5時までがあっという間でした。  外務官僚時代の情報操作というか、メディア戦略や情報発信の実情と裏話も含めた基調講演と、メディアリテラシーの問題等を含めたシンポジウム。  むずかしい問題を扱っている割に、ユーモアもちりばめられていて非常に面白く有意義な時間でした。  佐藤優の著作を読んでみようと思います。 佐藤優の著作@アマゾン  あと、シンポジウムで紹介されていたサイト。 魚の目 http://uonome.jp/ 佐藤優氏が紹介していた、you tube・楠城華子の新聞切抜き。(リンク省略)

走り読んだ二冊

 昨日はめずらしく3冊読み終えた。  3冊とも、テレビ・ネットラジオで放送されたものを書籍化したもの。昨日UPした一冊と、下の二冊。    二人とも理系だけれど、気になっていた研究者。世界の最先端をいっているであろう日本人研究者二人。  それでいて、このお二方は、理系でありながら非常に哲学的・文学的であるように感じて、興味深く思っていた人たち。   三冊も一気に読むことができたのは、これらが「話し言葉」で書かれているから。  話し言葉は、話した瞬間にわかるように離されるべきだから、あまり考え込まなくともさくさく理解できるようになっている。でもそれは、「書き言葉」に比べて「言葉の密度」が薄くなっているように感じる。  おおよその場合、本として読むには、物足りなさが残る場合が多い。 「会話」はどうしても、遊びというか、余白が必要。 一方、「文書」はその「遊び」をブラッシュアップしていって、無駄を削り取っていったところに名文ができるからだろう。  でも、講演や対談を文字にしたものの中にも、とても考えさせられる、非常に質の高いものがあるなぁ。  それは、内容が非常にアカデミックであるから?  無駄な冗談がなく、愉快な譬喩でさえ含蓄あふれたものが用いられているから?  そういった場合、むしろ話し言葉の方が、意味深いものに思われて・・・。  う~ん。ちょっと考えてみよう。

オールニートニッポン

『雨宮処凛の「オールニートニッポン」』  面白かった。  出てくる人たちが濃い。個性的で、人に伝える熱をもっている。  ラジオの企画も、出版の企画も、挑戦的で、実験的で。  読後感は、自分の内面から何かエネルギーが出てくるような感じ。

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