昨日はめずらしく3冊読み終えた。
3冊とも、テレビ・ネットラジオで放送されたものを書籍化したもの。昨日UPした一冊と、下の二冊。
二人とも理系だけれど、気になっていた研究者。世界の最先端をいっているであろう日本人研究者二人。
それでいて、このお二方は、理系でありながら非常に哲学的・文学的であるように感じて、興味深く思っていた人たち。
三冊も一気に読むことができたのは、これらが「話し言葉」で書かれているから。
話し言葉は、話した瞬間にわかるように離されるべきだから、あまり考え込まなくともさくさく理解できるようになっている。でもそれは、「書き言葉」に比べて「言葉の密度」が薄くなっているように感じる。
おおよその場合、本として読むには、物足りなさが残る場合が多い。
「会話」はどうしても、遊びというか、余白が必要。
一方、「文書」はその「遊び」をブラッシュアップしていって、無駄を削り取っていったところに名文ができるからだろう。
でも、講演や対談を文字にしたものの中にも、とても考えさせられる、非常に質の高いものがあるなぁ。
それは、内容が非常にアカデミックであるから?
無駄な冗談がなく、愉快な譬喩でさえ含蓄あふれたものが用いられているから?
そういった場合、むしろ話し言葉の方が、意味深いものに思われて・・・。
う~ん。ちょっと考えてみよう。
2009年5月2日土曜日
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