2011年3月15日火曜日

駒崎弘樹『社会を変えるお金の使い方』

駒崎弘樹『「社会を変える」お金の使い方――投票としての寄付 投資としての寄付』

 東北の地震・津波の被害に、なにかできることをしたいと思いつつ過ごしている。
目下の所、やはり「寄付」がリストの最上位にあげられる。
これを機に、なにかしたいと思っている人たちの気持ちと力をくみ取れる何かも構築できればと思っている。

そんなこんなで、今日、本屋に立ち寄ったときに目について、購入した本。
インスピレーションの通り、いい内容の本だと思った。
知らないこともたくさんあって、勉強になった。

 フローレンスという「病児保育」の活動をするNPOの代表の著書。
 「病児保育」とは、「子どもが熱を出したり、風邪を引いたりしたときに、保育園に代わって子どもたちを預かる事業」。
 普通の保育園では、熱を出した子どもは預かってもらえない。子どもが熱を出すと、共働きや母子家庭のお母さんなどは、仕事を休まざるを得ない。そうなると、やはり働く上で問題になって・・・。

 ちょうど、今日職場で同様のことがあったので、彼女にも紹介したい本だ。
 そのNPOの活動が寄付によって、運営されるまでの経緯を紹介し、そもそも寄付とはなにか、日本社会における寄付によって開かれてくる可能性が書かれている。
 

「いいか、駒ちゃん。それが普通の人間の考えだ。大部分の、成功から程遠い人間のな。余裕が内から、人には与えない。余裕ができたら、人に与えよう。こういうやつは、実はいつまでたっても与えることなんて、しないんだ。余裕なんて、いつまでたっても生まれない。年収三〇〇万のやつは、年収五〇〇万になるまで余裕がないと感じるし、年収五〇〇万になったら、今度は隣の年収一〇〇〇万のやつが羨ましくなって、そうなるまで自分は一人前じゃないと感じる。一〇〇〇万になっても、子どもがまだ高校生でお金がかかるから、とか、老後が心配だからとか……。キリがねぇ。」(p. 57)
 思っていてもなかなか踏み出せない、自分に向けられた言葉のようだ。

 もう、お風呂に入るので、急いで書いたので、言葉足らず・・・。





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