2018年1月5日金曜日

映画「映画音楽の世界」

今年のお正月3が日は、昨年に引き続き映画館で映画を見た。
昨年たくさん見ようと目標を立てたにもかかわらず、数ヶ月で断念して、結局10本に満たずに終わってしまったので、今年こそはと再チャレンジしてみようと思う。

今年も元旦は、塚口さんさん劇場
見た映画は、「すばらしき映画音楽たち」。

以下、思うままに書きますので、ネタバレも含むかも知れません。















あまり映画をみたことのない僕でも知っている有名な映画とその音楽もたくさん出ている。「映画音楽史」の概説を聞いているようで、おもしろかった。

無声映画から、映画音楽にオーケストラを使用したこと、ロックや歌謡曲の登場、
なんとも思っていなかったことについて、いろいろな画期が映画音楽にあったことを「学んだ」ような内容だった。


無声映画の時から、映画と音楽は結びついていたのだそうだ。
フィルムのまわる音を消すため、また音響のために、初期の映画館には必ず専属で「ピアニスト」、「オルガン奏者」がいて、ライブで演奏をしていたらしい。
決められたシーンに与えられた楽譜をそのとおりに演奏することもあれば、
アレンジ・アドリブで演奏が行われることがあったらしい。同じ映画でも、演奏者がちがえばまったく異なる印象で見ることになったのだろう。

音楽による影響の解説も大変興味深かった。
場合によっては、「シーンを見ている」のではなく、「音楽で印象づけられ、音楽によってリアルに、あるいは感情的に”見せられている”のではないか」とさえるような実例の紹介と解説だった。
音楽の影響を知ると同時に、人間の知覚、認識の不確かさ、いい加減さも知らされたような思いだった。

一番感情が動いて、ふと涙がでたのはETの場面。
幼い頃に両親に連れられて見に行ったような記憶がある。
そのあと、TVでも何度か見てストーリーも覚えているけれど、じわっと涙がでたのは意外だった。
自分が年を取ったのということもあるかもしれない。
それにしても、音楽が記憶(ストーリー)の記憶を呼び起こし、また感情を揺さぶるもの、深い印象づけをするもの、というのは、実感とともにわかったような思いもした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

「宗教」・「カルト」を扱う講義をするので

今日の龍谷大学文学部で担当している「伝道学特殊講義」(学部3・4回生対象)は、講義で指定しているテキスト 『基礎ゼミ宗教学(第2版)』 。今回は、第9章の「カルト問題」にどう向き合うか?―カルト、偽装勧誘、マインド・コントロール」を扱う予定。  数年前に大阪大学が、大学としてのカ...