2月14日火曜日。
午後から、本願寺で開催されていた過疎問題連絡懇談会に出席してきました。
古巣の「総合研究所」から案内をいただき、参加をしたものです。
この懇談会は、各仏教教団が行っている教団内部の調査(本願寺派の場合は、宗勢基本調査だ―つまりは、国の国勢調査のようなもの)を、各教団が個別に実施していたものを、質問項目や選択肢について程度共通のフォーマット(年齢の区分けの仕方とか、カテゴライズの形式等)を作ることで、比較・検討すること目的として行われはじめた懇談会。私が所属していた時の同僚(後輩)が担当しておりました。
世間的には、「交わらないもの」と思われている仏教各派でも、いろいろな部分で連携やコミュニケーションは行われています。
今回は、日蓮宗さんからの過疎寺院の取り組みと、当派・浄土真宗本願寺派から宗制基本調査の結果報告。
発表を聞きながら、直接言及されていなかったけれども、こういった数値的な統計だけでは見えてこない「実態」もあるなぁと考えていました。
例えば、うち西正寺の場合も、高齢のご門徒さんが往生され、世代交代が行われたとする。その場合は、門徒(檀家)の件数は増減なしであったとしても、その関りや交流の形は、確実に変化している。さらに言えば、私の父親世代と同様のお寺へのかかわりを、私世代に求めることはなかなか難しいということでもある。
そういったことは、なかなか統計的な数値結果に表れてこない。ひとまず、仏教教団のこういった調査に限っていえば、数値的な結果は、むしろ”実態に比して遅れてあらわれる”という現実があるのではないかと思う。
会議でも言及されていたけれども、”寺院の現状に対する危機感”。これについては、いま一寺を預かる住職として、具体的に感じつつ、「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」とすべきことを改めて考える時間にもなりました。
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