幼い頃教えてもらって以来、将棋は好きだ。将棋の強い人はすごいと思う。
最近は、相手がいないので、将棋ができないことが残念だ。
昨日読んだのが、棋界で偉業を達成した羽生善治名人の本。
ちょうどボクの高校・大学時代一躍羽生ブームを巻き起こし、
それ以来常に、何がしかのタイトルを維持し続け、いまもトップ棋士の座にあり続けているような
不世出の棋士といってもいいんだろう。
その頭はどうなっているのか。 どんな心の持ち主であるのか。
その一端でも知ってみたいと思わされる人の一人。
そんなわけで、昨日帰りの新幹線で、と思って買って読んだ本。
ところが、読み始めてみると、多分過去に読んだことがある、ということに気がつく。
実家の本棚に並んでいるのではないだろうか。
とはいえ、買ってしまったということは、身についていなかったということなので、また最後まで
読む。
読んだ感想としては、
なにか新しいものを得るというより、今自分がしている作業を見直すきっかけになった印象。
「勝負に勝つ」ことを目指す、将棋の世界でもPCの出現によって、情報化や、知識戦へとトレンドが変わっているというのは、おもしろい。
「情報化社会」というのは、知識を持たざるものは、勝負のスタートラインにたった時点で既に負けることが決まっている。
しかし、ただ知識を持っているだけでは、結局「勝つ」ことはできず、その知識を「知恵」へと昇華していくことまで求められている。
なにもせずに本番に臨むことは、すでにこの社会では、「負け」であり「無意味」な時間をすごすことになる。ということが暗示されていて、興味深い。
でも、そのような社会は、正直「負担」を要請するもので、「しんどい」社会でもある。
そんな中で生きていかなければならないことの意味をまた考えないといけないようにも思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿