RYOJI+砂川秀樹 編『カミングアウト・レターズ -子供と親、生徒と教師の往復書簡』
http://amzn.to/2gD8w92 RYOJI+砂川秀樹 編『カミングアウト・レターズ -子供と親、生徒と教師の往復書簡』 LGBT関連。特に、ゲイ・レズビアンの同性愛の当事者が身近な親・教師にカミングアウトして、その時のことを振り返る往復書簡で編集されている。また、後半には同性愛の当事者の子どもを持つ親(家族)による「座談会」の記録も。 当事者だけでなく、カミングアウトされた「身近な人」の思いに触れることのできる一冊。 カミングアウトする当事者も、された相手も、一様ではなく、また対応に答えがあるわけではない。 すっとうけとめられた人もいれば、長い年月が経っても受け入れられず、葛藤を抱える母親もいる。 本を読むうちに「葛藤」という言葉が、澱のように、すっと胸の中に沈殿していく感覚があった。 しばらく、このことばと向き合う必要があるのではないか、という感覚。 【葛藤について】 葛藤など、ないほうが楽だろう。 でも、現実にはさまざまな葛藤がある。 人と人の間に生じる「葛藤」。親子関係、友人関係、恋人関係、師弟関係。 受け入れがたいことや、納得できないことを抱えつつ、人と向き合うことが、少なからずあるだろう。思い通りではない、目の前の人。「あなた」。 「あるはずではない(あるべきではない)、消すべき葛藤」というよりも、 「葛藤が生じても、向きあわなければならない相手との関係」っていう見方もできるのではないか、 人と人との間に生じる「葛藤」ともう少し真摯に向き合わないといけないのではないか。 うまく言葉にできないけれど、「葛藤」ともう少しお付き合いしなければいけないような気付きがあった。 思えば、自分の人間関係にもさまざまな葛藤がある。 家族関係にも、友人関係にも、職場にも、それぞれ大小はあるけれど、葛藤があって、その中で身じろぎしながら、自分は生きているのだなぁと。 【一部抜粋】 ・「たいていカミングアウトは、そんな社会のあり方や、かってに自分のことを異性愛者と見る人に対して抗議をするといった気持ちでおこなわれるわけではない(もちろん、そのような意味を持っておこなわれることもなくはない)。むしろ、誰かにカミングアウトするときに...