2010年10月30日土曜日

悪くないけど謝ってみる

お参り途中のできごと

ゆっくりと自転車をこいでいて、車の通らない、住宅街の十字路にさしかかった時。
曲がり角を、急スピードで、年配のおじさんが乗った自転車が飛び出してきた。
お互いに急ブレーキをかけて、何とかぶつからずに済む。

こっちはのんびりこいでいるのだから、見通しの悪い交差点を、スピードを出して
飛び出してきたおじさんが悪いのだ。(たぶん客観的にも)
でも、謝らない。お互い数秒の沈黙。

謝ったら負けとか言われるんだろうなぁとか思いつつも、
あえてカドを立てずにやっておこうという自分のチョイス。

「すいません」と軽く手を挙げて声を掛ける。
すると、「こっちこそすんません」とおじさんが言う。

それでその場はカドの無くなった空気が流れて、
お互い別々の方向へと自転車をこぎ出していった。

たぶん、「なにしてんねん」とか「あぶないやろ」とか、
相手を責めたら、とげとげしい空気になって、そのあとしばらく
気分悪く過ごしたことになったんだろうなぁ・・・。


とりあえず、折れて丸くいくなら、ちょっと我慢と勇気がいるけれど、
それでいいんじゃないかな。

アメリカでは「謝ったら裁判の時に負けるから謝ってはいけない」とかいわれるそうだけれど、
日本には、お互いにスイマセンというだけで、丸く収まって気分も悪くならないという場面も
まだ残っているんではないかなと思う。

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