宝塚の合気道の道場では、稽古を始める前と稽古を終えるときに黙想をする。
静かに目を閉じて、心を作る。
静寂の中、張り詰めた空気が一瞬にして作られる。
今から行なう稽古のための雰囲気と、心の準備がその数十秒の間に行なわれるのだ。
ほんの数十秒だけれど、重要な数十秒。
目を閉じて、心を落ち着かせるとき、僕はもうひとつ別のことを考える。
ざわついた心は少しばかりコントロールできるが、「絶対の静寂」にはならないということだ。
どうしても、コントロールしきれない部分が残る。
その心に気がつくということがとても大切な何かを教えてくれるような気がする。
心をコントロールしていくことも大切だが、究極的にはコントロールしきれるものではないのではないかと。
それは、非常に仏教的なテーマだと思う。
2007年2月7日水曜日
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