昨日の法務は、感じ入ることの多いお参りだった。
印象深いことがらを二つ。
■休みの日には、家族揃ってお参りしてくださるおうち。
おばあさんの一言「百回の電話より、一回顔を見せてくれる方がいい」。
いつも、休みの日には、子どもさん夫婦、お孫さんなど、たくさんでお参り。
頻繁に集まってくれるから、ありがたい、ということをおっしゃっての、上の言葉。
最近、「人と会う」ということの意味を考えることが多いので、とても頷かされる言葉。
■私たちの「つとめ」
若くして亡くなられた奥さんの49日法要。
勤行を終えて、すこし法話。 ご主人が涙を流しておられるのが見える。
しかし、「悲しみ」の感情については、何もおっしゃらない。
ほぼ、初対面のような状況で、お勤めすることがある。
こちらから、なにか踏み込んでいくこともできないし、
一通りの法要が終わった後は、世間話や、今後の仏事についてのお尋ねがあったくらい。
終わった後、この方たちの「悲しみ」に向き合えたのか、
自分がいたことの意味はあったのかなぁと、自問。
なにができたのかなぁ、どうすべきだったのかなぁと自問。
なにかをして、解決しようという思いではない。
「傷つけずに、その場にいる」方法はあるのかどうか、のような思いが、昨日は強かったのかも知れない。
いろいろと、考えることは、多いです。 何ができると胸を張れることも少ないです。
でも、その場に、いたことの意味をなにか、考えてはいきたいのです。
悲しい現場に向き合う友人たちのおかげで、以前には気がつかなかったことに思いが向くようになったようにも思います。
2011年11月14日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
「宗教」・「カルト」を扱う講義をするので
今日の龍谷大学文学部で担当している「伝道学特殊講義」(学部3・4回生対象)は、講義で指定しているテキスト 『基礎ゼミ宗教学(第2版)』 。今回は、第9章の「カルト問題」にどう向き合うか?―カルト、偽装勧誘、マインド・コントロール」を扱う予定。 数年前に大阪大学が、大学としてのカ...
-
非常勤講師としてお世話になっている相愛大学で、以下の講演会があります。 第一回のゲストスピーカーとして、登壇させていただくことになりました。 (添え物なので、ちょろっとです。) ご期待にそえるかどうかわかりませんが、 お寺での活動や、宮崎先生がお話しされたことなどから、対談をさせ...
-
◎ 答えずらい質問 よく聞かれる質問に、「お布施はどれほどしたらいいですか?」と聞かれる。 この質問に具体的にこたえられるお寺・僧侶もいらっしゃる。あるいは、ホームページ等に明示的に書かれていることもある。 しかし、正直言って、なかなか具体的にどれだけしてくださいとは答え...
-
業界に詳しい知人と話していたこと。 テレビCMなどでバンバンと流れている、さるグループ・系列の葬儀会社の実情がとてもひどいという話が流れてくる。 具体的にはかけないが、内容がひどい、高額請求がひどい、うたい文句と実情がかけはなれている・・・など枚挙にいとまがない。 一...
0 件のコメント:
コメントを投稿