2014年1月19日日曜日

あるべきものがない、ということ


ある物(人)が、ある(いる)、ない(いない)。
という二つのパターンで思考しがちだけれど、
そんなに単純ではないのかも知れない。

「失うこと」「なくなること」で、感じる感情は、
それが「ない」というよりも、
「あるべきもの(いるべき人)」、「あったもの(いた人)」がない(いない)
ということの方が近い。


「ない」「なくなる」と、「あるべきものがない」「あったものがなくなる」
このちがいが、とても大きな事のように感じた先日。


「ある」「ない」の二分法で考えるのではなく、
もうちょっと微妙な表現と、その間にあるものにも思いを巡らせないと行けないのではないか、などとも思う。




0 件のコメント:

コメントを投稿

「宗教」・「カルト」を扱う講義をするので

今日の龍谷大学文学部で担当している「伝道学特殊講義」(学部3・4回生対象)は、講義で指定しているテキスト 『基礎ゼミ宗教学(第2版)』 。今回は、第9章の「カルト問題」にどう向き合うか?―カルト、偽装勧誘、マインド・コントロール」を扱う予定。  数年前に大阪大学が、大学としてのカ...