7月31日日曜日。やはり暑い日。
31日は月参り(毎月の門徒さんのおうちへのお参り)がない日。 月によって31日まである日と、30日までしかない日があるので、31日がご命日であった場合も、だいたい毎月30日にお参りする、というケースが多い。
毎週日曜日、7:15からの朝のおつとめ(正信念仏偈)。参拝の方はお二人。コロナ流行から、始まった定期的なおつとめ。最初はオンラインだけでやっていたものが、だんだんとこうやってお参りに来てくださる方がいることで、ゆるっと展開しているのがうれしい。
お参りがないので、たまっている会計のお仕事、事務のお仕事に時間を費やす。
7/31が期日の兵庫県への「宗教法人の事務所備え付け書類の提出」(※兵庫県のホームぺージ参照)を完成させ、郵送。こういう仕事は地味ながら、意外と時間がかかるものだ。
◎新聞記事になったよ
先日、お寺であったトランスジェンダー・スタディーズのことが、仏教業界紙の『仏教タイムス』に記事として掲載いただいていた。
(紙面はこちらのリンクから 『仏教タイムス』尼崎市西正寺 お寺でトランスジェンダー講座 当事者が複雑な体験語る 〝自己肯定感育めない〟)
この企画を持ち込んでくださった、西田さんとの関係やその熱意が形になったものなので、こういう取り組みを記事にしていただくことは、大変ありがたい。
西田さんとこの会について相談するときに、キーワードの一つになっていたのが、「ボキャブラリーを手に入れる」ということ。トランスジェンダーの当事者が、「自分自身を語る言葉をもてないということが苦しみを生じさせているケースがある」(それも少なからず)ということだった。
社会的に「常識」とされている規範(例えば「男性・女性」という二分法)に違和感をもたないでいられれば、そこにあまり苦しみが生じることはない。けれども、そこに当てはまらない自分がいたとき、自分がなにものか、どのような状態であるのかということが、社会の側にも、自分の側にも「言葉」(名前・概念)として用意されていない状況が生じさせる苦しみがあるのだろう。アイデンティティの欠如、居場所のなさということにもつながってくる。
今回のこの会のテーマのひとつは、トランスジェンダーの当事者が自分を語る上で用いられる言葉のボキャブラリーを提示したいという思いがあったと聞いている。そういう言葉を当事者として手に入れることはもちろん、社会の側も当然のように知っている・使用していることで、これまで生じていたアイデンティの欠如や、居場所のなさといった苦しみがすこしやわらぎ、生きづらさのようなものが減っていけばいいと思っている。
【追記】
LGBTや性の多様性を知り始めたときに、何冊か本を読んで、非常にインパクトがあり、影響を受けた一つがこの本。
性分化疾患という、性腺が男女に明確に分かれずに、あるいは両方を備えた状態で生まれた当事者と、その家族についてのルポ。毎日新聞の取材班による記事がまとめられたもの。
このような状況と苦しみを抱えて生きる姿があるなんて、恥ずかしながら全くしらなかったと思うと同時に、大きな衝撃をうけた本。
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