2004年10月10日日曜日

物語論

最近、「物語」についてよく考えます。

ものがたりって、なんとなく幼いころに耳にしてたのしかっただけのような気がするけれど、意外と重要な、示唆にとんだものが多くて、知らず知らずの内に「教育」されてたんだなぁ・・・。と。





 今回、ふと思ったのが「雪女」



 親子で雪山で遭難した猟師が、雪女に遭遇。

 お父さんは雪女によって凍死させられるが、息子は「だれにもいってはいけない」と

 雪女に口止めされ、見逃される。

 数年後、息子も結婚し、子どもももうけてしあわせな日々を暮らす。



 ・・・とある夜。



 男は、その妻に、いってはならないことを言ってしまう。



 「・・・・あの夜みたのは、ありゃあ、雪女じゃねえかと・・・」

 

 「あなた・・・ついに言ってしまいましたね・・・」(怖)



 命こそとられなかったが、妻(雪女)は男のもとを去ってしまう・・・





 人間関係というのも、実はこんな雪女の世界で成り立ってるのかもしれないと、ふと考える今日この頃でした。



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