東野治之 『鑑真』
東野先生の本は、二冊ほど読んだ。
日中の仏教をはじめとする交渉に興味をもって、遣唐使関係の本を何冊か読んだ中にあった。
今回、唐招提寺の改修などもあって、何かと話題の唐招提寺・鑑真。
鑑真来日とその仏教的な意味について、順を追って描写されていて、とても読みやすい一冊。
『天平の甍』の内容についてもときどき触れているが、こうゆう歴史を勉強したりして触れるたびに、シルクロードや仏教の史実を参照しつつ、あれほどの文学作品を仕上げた井上靖の仕事の偉大さを思わずにはいられない。
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