合気道の稽古。今日は武器の稽古。
木剣を振る。型の稽古。
剣を振ると、いくつかの気付きがある。
まずは、「まっすぐ振る」という単純なことが非常にむずかしいということ。それはまるで心を投影しているかのようだ。
まっすぐ振るべく稽古することは、心を磨く作業のようだ。
あと、「しっかりと振る」こと。これは、剣との一体化がいるような感覚か。
ただ振ると、ついつい剣が移動するだけで、鋭い振りにならない。
しっかりと(自分なりに)鋭い振りをするためには、意識を切っ先に置かないといけない。師範は振るのではなく、ふっと、投げるような感覚でといわれる。
切っ先に意識を置いて、投げるような感覚。
意識して振っていると、剣にも神経をいきわたらせるような感覚になる。
そう剣も手の延長で自分の体のような感覚になり、切っ先に意識が置けると(ヘタなりに)いい振りになる。
自分の枠を拡張させるような。
その感覚が、非常に仏教的な感覚であるという気もするのだ。
自我を皮膚の外にも置くかのようなその感覚が、我のとらわれをはなれていく実感とはこのようなことをいうのかもしれないなどと思うのだ。
2007年1月20日土曜日
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