(遡っています。)
8月26日(金)
午後からNHK文化センター(梅田教室)の講座へと出講。
電車で大阪へ出る。久しぶりに電車に乗っている人、都会を行きかう大勢の人を見る。
あらためて、人を”見る”だけで刺激があるものだと感じる。
これだけの人にそれぞれの生活があり、いろいろなものがあるのだという想像が、リアルな人をみることによって、おのずと立ち上がってくるのだろう。うまく言語化できない「刺激」がたしかにあった。
講座は、『歎異抄』の第十三条。先月に引き続いての箇所。
「さるべき業縁のもよおさば、いかなるふるまいもすべし」。縁次第でどのようなことをするかわからないのが、われわれ人間というものである。むしろ、縁によって、自らのありようやふるまいがきまっていってしまう、それしかないというところに、凡夫の凡夫たる根拠があるようにも考えている。真実なるもの、たしかに握りしめられるものがあれば、「縁」によって左右されることはない。それを握りしめ、うしなわなければいいのだ。しかし、そういったものが、わずかばかりもないのだと、看破するところに、浄土教思想がつないできた人間観がある。
講座は、ついつい難しい方へ流れてしまいがちになるが、ずっと受講してくださっている受講生のみなさんには感謝である。
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