仕事と目標を一つづつクリアしていくことを積み重ねていこう。
本を二冊読了。
・斉藤孝『斉藤孝のアイデア革命~アイデア連発の人はここが違う!』
五年前に出版された本なので、時代的な差異を感じる部分もある。もともとは、『週間ダイアモンド』の連載だったらしい。
正直な感想は、眼を見張るほどの目新しい「アイデア」やハックが紹介されているわけではない。
仕事をする上で、アイデアやフレームワークの手法をまとめ、紹介したものならばアソシエやハックシリーズのほうが、画期的なものが紹介されているのではないかと思わないでもない。
ブレストやアイデア生産のツールやスキルをある程度知っているようになったからそう思うのだろうか。
とはいえ、自分の仕事に、これらのアイデアやブレストの手法を十分に取り入れることはできていない。
理解してもらえる人や、協力者が少ないということもあるかもしれない。
方法論や目的のための最善の手段を選ぶ。
そのための試行錯誤。
こういうアイデア本や、ハックの紹介などいわゆる「HOW TO本」は以前は読むことに抵抗があった。
いつごろから、けっこう積極的に手に取るようになっている。
読むことに抵抗のは、「そうしなければならない」的に押し付けられたり、自分のしていることに迷いが生じるのではないかという怖さがあったからかもしれない。
けれども、読んでみると、むしろ自分の今の作業の仕方、ものの考え方をフィードバックして改善策を思いついたり、紹介されていることを鵜呑みにするのではなく「応用しよう」と考えていることの方が多いことに気がついた。
枠が狭まるのではなく、選択肢の幅が広がり、「応用力」のトレーニングをしているような感覚。
そういう意味で、HOW TO本を読むことは、最近では「やり方を学ぶ」ためというよりも、自分の仕事をフィードバックする意味合いの方が強い。
そして、ほとんどの場合、こういった類の本を読むことは、大きな労力を要しない。
なんとなく目を通し、読み流すだけで十分理解できるようになることも大きい。
・小川環樹『老子』
博物館の道教の展示に言った際に買った本。
積ん読状態ったのを手にとって読み通す。
研究・関心から一度は見ておきたいと思ったもの。
想像していたほど、とっぴなことが書いてるわけではないというのが感想。
むしろ「とらわれないこと」「誇らないこと」「柔軟であること」など、
人生訓・処世訓としても受け止めることができそうな内容が多い。
自然であれということ。道と徳を重視せよということ。